レザーを着て死ね

夏でもレザー着てる人のブログ hustle & hustling

俺的ヒップホップ好きが見るべき映画ランキング③

【5位】8Mile


日本人に知ってる海外のラッパーと言えば?と聞けば恐らく1番多く名前があがるだろうEMINEM
本作はEMINEMを日本で最も有名なラッパーにした彼の半自伝作品。この映画、エミネム主演という話題性だけでなく脚本もしっかりしている。テーマはラップだが、ラップを使って若者の心理描写を緻密に描いた青春物だ。
  舞台はデトロイトデトロイトといえばかつては米国の主要な自動車メーカーが本拠地を構え、世界最大の自動車の街として栄えてきた自動車産業が盛んな地だったが、GMの破綻を皮切りに現在は廃墟と化した場所も多い。デトロイトに走る8mileロードは黒人居住エリアと白人居住エリアを分断していた。EMINEMは白人でありながら黒人居住区にあるトレイラーに住むホワイトトラッシュ(白人の低所得者)だった。ラッパーとして成り上がる為にMCバトルに出場するが、ヒップホップは黒人の文化。完全にアウェーの白人のエミネムが受け入れるわけもなく・・・。
見所はやはりバトルシーン、英語が分からなくても上手に翻訳されているのでフリースタイルの面白さが伝わると思う。特に最後のパパドックとのバトルはこの90秒のために今までの全てが前振りと感じるほど。よくヒップホップは生き様であると言われるが、それを痛感する90秒だ。(youtubeにもこのシーンはアップされているが是非映画で見て欲しい)白人でありながら黒人音楽であるヒップホップで大成功したラッパーエミネム。彼がどのように黒人に受け入れられ、認めさせてきたかはこの映画を観ればわかるはず。
 
ちなみに、この映画でヒロイン役を演じたブリタニーマーフィーはオーバードーズで32歳の若さでなくなっている。
 
【第4位】notorious

 
24歳で凶弾に倒れた伝説のラッパー、ノトーリアスB.I.G.の生涯を描いた映画。これは凄い。何がすごいってビギーの再現度。本物?って勘違いしてしまうぐらい似ている。演じたのはジャマルウッドラード。今年公開予定の2Pacの伝記映画All Eyez On Me」でもビギー役に決まってる。
見た目も勿論似ているが、何よりもイカすのがライブシーン。ラップも口パクじゃなくてちゃんと歌っている。特に良かったのはparty and bullshitの再現。服装だけを似せたエセじゃなくラップもビギー並。あの有名な乱闘の演出も完コピしてる。ビギーは死んでなかったのかと思うほど。
 
 
この映画、ビギーの母親も製作に関わっていて、子ども時代のビギーを演じたのはなんと本物のビギーの息子クリストファー・ジョーダン・ウォレス。俳優として活動しているようだ。ヒップホップで有名な東西抗争と、その不毛さも描かれているのでヒップホップ好きは必ず見るべし。
【第3位】BOYZ'N THE HOOD

監督であるジョン・シングルトン、実体験に基づいて製作したという、LAの黒人居住地区の話。元N.W.AのICE-CUBEも出演している。

この映画「黒人男性の21人のうち1人は殺されます。その被害者の殆どは、黒人男性に殺されています。」という衝撃的なクレジットから映画は始まる。白人からの差別は全く描かれず、この映画で考えさせられるのは黒人の敵は黒人ということ。周囲の環境というのがいかに大事なのかを痛感することができる。

銃やドラッグが身近にある環境で産まれ、生きるためには売人になるか、ギャングになるか、儲からない商売をするか、そんな選択肢しかない黒人の若者たち。そんな生活の中でも明るく必死に生きる姿が印象的。平和に感謝し、平和を守らなければならないと改めて思わせてくれる作品だ。ヒップホップが好きでなくても社会問題を考える上で絶対見るべき映画。
 
【第2位】ポケットいっぱいの涙
 
邦題ではポケットいっぱいの涙だが本国ではmenace ?  society。ゲットーに生まれた黒人のリアルを描いた作品。売人の父とジャンキーの母の間に生まれたケイン。平気で銃やヤクを教えてくる近所の大人達。そんなケインも成長すると同じように子どもに銃の使い方を教えるような青年になっていた。ケインが実の兄のように慕っていたバーネルの妻ロニーも、子どもが環境に染まっていくことに危機感を覚えて街を抜け出そうとする。ケインもロニーの説得や、バーネルの自分の人生の後悔を知り、リビルドするために街を抜け出そうとするが・・・。
 
ボーイズンザフッドでもそうだがテーマは切れない負の連鎖彼らの行動理念はただひたすら「やられたら、やりかえす」。その行く末に幸福など勿論ない。途中高校を無事卒業したりと、何度もまともに生きる分岐点があるが、ことごとく周囲の環境に翻弄されて行く。過酷な環境で生きる大変さと、ラッパー達が歌うリアルが決して嘘ではないことが理解できる。
 
作品に彩りを与える音楽も秀逸。どの音も素晴らしいがエンディングであるMC EihtのStreiht Up Menace は糞ドープ。リリックがリアルすぎる。
 
ヒップホップに興味を持ったら絶対に見るべし。
【第1位】Straight Outta Compton
 

世界で最も危険なヒップホップ・グループといわれたN.W.A.(ニガ・ウィズ・アティテュード=要約:態度でかい/ワルい黒人だけど、文句あっか!?)の映画。そのタイトル通り、コンプトンという治安ゲキ悪の地区からチャンスを掴んで羽ばたいていく青年たちの姿を追った物語。

若かりしき時のアイスキューブが激似。それもそのはずキューブ役はなんと実の息子。
{2AB1D170-8A26-4635-A75E-E1AADD69D86F}

左がキューブで右がキューブの息子。
 
特筆すべきは音
ライブシーンは臨場感たっぷり。映画館で観た時は、体を揺らすのを必死で抑えてた。
この映画の撮影は本当にコンプトンでとり、かなり危険な撮影になったよう。この映画にもでてくるヒップホップ界最恐の人物シュグナイトが撮影現場に乗り込み俳優を轢き殺すという事件が起こった・・・
ちなみにシュグナイト役もめちゃくちゃ似てる。
{5A6F5D1C-25D9-4271-B5D8-B132443C3FA1}
左がシュグ、右が俳優
本物からでる悪のオーラがすごい。作中でも描かれているがギャングスタのEazy-Eもリンチされちゃうほど。
 撮影場所もそうだがでてくる出演者もリアルにコンプトン出身のラッパーなんかがでてきて面白い。このバスシーンではブラッズの幹部としてmenace がでてる。


まあ、この映画はもう細かいことはいいから
 
 
見ろ
 
 
 
 
今回はヒップホップに興味を持ったら見るべき映画を紹介しました。間違いない作品ばかり。ヒップホップを楽しむためにも是非!
madwhizkid.hatenablog.com
http://madwhizkid.hatenablog.com/entry/20161107/1478522897madwhizkid.hatenablog.com