HIPHOPとVERSACE
ハイエンドブランドを着るラッパーが増えてきているがラッパーに愛されたブランドの先駆けとも言えるのが
VERSACEだろう
ヴェルサーチは金さえあれば誰にでも似合う服作りをしているわけではない。若く、スタイルが良く、そして雰囲気を持つ一握りの成功者にしか似合わない特別な服だ。
そんなヴェルサーチのデザイナー、ジャンニヴェルサーチの目にとまったのが
2PACだった。
これは2Pacがショーに来た時の様子
ジャンニ亡き後、専任デザイナーになった妹のドナテラヴェルサーチとも蜜月の関係だった。 ファッションと音楽、違うジャンルの2人がこの様な関係を築けたのもジャンニと2Pacには多くの共通点があるからだろう。
まずは、ジャンニのサグな生き方がヒップホップカルチャーに通ずる。
ジャンニ・ヴェルサーチはレッジョ・ディ・カラブリアという町の売春宿の近くに育ち、その生い立ちが彼のデザインに大きな影響を与えている。
高級娼婦が着る服の代名詞とも言われ、ブランドのロゴであるメデゥーサが象徴する様に悪趣味とも言えるデザインを量産し続けた。
更にマフィアをはじめとした暗黒街の住人達とも親しくしていたそうだ。
ジャンニと2Pacの共通点はそれだけではない。
2人はともに凶弾によって倒れている。
まず、2Pac。
ヒップホップの悲劇ともいえるあの事件。
西海岸のレーベル「デス・ロウ」と東海岸のレーベル「バッド・ボーイ」の東西抗争だ。お互いの看板ラッパーである2Pacとビギーは激しい舌戦を繰り広げた。ついにはラッパー同士の争いは「東海岸 vs 西海岸」というアイデンティティの争いになり、ギャングをも巻き込み拡大していき、ついに悲劇が起こってしまう。
ビギーに向けた激しいディス曲にはこんなリリックがある。
それなのに今や全身ヴェルサーチで決めて、何から何まで俺のスタイルを真似てやがる
そして、この泥沼の抗争の末2Pacは1996年マイクタイソンの試合の観戦後、何者かに拳銃で射殺されこの世を去った。
対するジャンニも、クナナンという指名手配中だった高級男娼に拳銃で殺害されている。
以前ヴェルサーチのモデルに応募したクナナンが、選ばれなかったことを逆恨みしたことによって起こした犯行だと言われている。ジャンニ自身もゲイを公言しており、ゲイのコミュニティーではかなり有名だったようだ。
以上のように、ジャンニヴェルサーチの世界観と、サグな生き方をする2Pacがどハマりしたことがヒップホップとハイエンドブランドの関係を密接にしたとも言えるだろう。
日本ではバブルの服のイメージが強いヴェルサーチだが、ヒップホップ界では未だに人気ブランドの1つだ。
愛好家のラッパーは多い
THE GAME
ヴェルサーチが好きすぎてこんな曲まで
MIGOSを見ると思い出す。
日本でもこの人が
同じくヴェルサーチへの愛を唄う
三代目J SOUL BROTHERSのエリーも
以上ヒップホップを語る上で絶対欠かせないヴェルサーチ特集でした
http://madwhizkid.hatenablog.com/entry/2020/05/16/203426madwhizkid.hatenablog.com