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レザーを着て死ね

Ihate you なめられたくない全ての男に送る

草食系男子なんて存在しない

「私白人しか無理だからごめん」そう公言してはばからないオカメ顔の幼なじみの清美。休日はクラスの3分の2が近所のサティに集合する街で産まれ、同じ空気を吸って育ったあいつがなぜ白人に興味を持ったのだろうか。清美はやたらとアメリカナイズドされた典型的馬鹿女だ。短大時代にアメリカにホームステイしたことが自慢らしく、酔うと必ず白人様はいかに素晴らしいかを白人の目線で語る語る。

「こっちのXLはむこうじゃS」だとか「鼻が高いから下を向いてもメガネがずり落ちない」とかかなりどうでも良いことを語る語る。

だが、ハーレーに興味を持ち免許をとるために合宿に通うも教習生の和に入れなかったからといういかにも日本人的な理由ですぐに退所したことを私は知っている。

そんな清美に、合コンのセッティングを頼まれたのがつい数日前。今しがた、その合コンから帰宅してきたので結果を報告したい。舞台は個室居酒屋、味も雰囲気も平均点といった店。こちらのメンツは既婚者の私が幹事を請け負い、大学時代の後輩二人を連れていった。予定時刻から待つこと20分。現地でスタイルが良いと絶賛されたというデブな身体をクネらせながら清美は入ってきた。アメリカじゃ遅刻はご愛嬌と言わんばかりに悪びれる様子は一切なく、巨大なケツをメーリンジャパンの椅子に預ける。

OH!mismatch!

そんなグローバルな態度にも何一つ言えない日本人な私。幹事として、乾杯の音頭をとり粛々と進行していく。男性陣の終始無難な自己紹介を終え、次は清美のターン。待ってましたと言わんばかりに清美は男性陣を一瞥すると

 

「私白人しか無理だからごめん」

 

と言い放った。

 

固まる男性陣。すると聞いてもいないのになぜ白人しか受け付けないのかをお国柄といった様相で雄弁に語り出す。このハンバーガー女曰く日本男性の押しの弱さ軟弱さが受け付けないのだとか。内心イライラしながらも愛想笑いをしている後輩の二の腕を指差し

「ほっそーい!私よりほっそーい!ちゃんと食べてるー?」とからかい半分で弄り出す。後輩は私の顔を見て

「先輩、こいついっちゃっていっすか?こいつ殺っちゃっていっすよね?」みたいな顔をするので全力で首を横に振った。

それでもホームステイ先に恥じらいは置いてきました!といわんばかりの清美は後輩に「今流行りの草食系男子でしょー?そんなんじゃダメダメー」と箸で即席のバッテンを作りながら上から目線で語るのでとうとう我慢の限界にきた後輩が「いやいや、草食系男子なんて存在しないっすからねー、日本人の男は草食じゃなくてグルメなだけなんで。いい肉があれば食べますよ。いい肉があればねwww」と言ってしまい、それを聞いた清美は戦勝国のプライドを傷つけられた愛国者の如く怒り狂い、「FUCK!」という捨て台詞を残して居酒屋から飛び出していった。

 

残された我々は、居酒屋を出てハンバーガーを片手に日本女の悪口で盛り上がりながら家路についた。

 

 

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