Jeepの歴史
Jeepの誕生は、SUVの誕生でもある。
誕生から70年を超え、ますます飛躍するJeep。
1941年以来、様々なモデルを排出し、今も世界中で多くの人を魅了し続けている。
そんなJeepの現在に至るまでのヒストリーを紹介したい。
1941年 世界を変える1台の誕生。
アメリカ陸軍のオファーによって誕生したJeep。
第二次世界大戦目前、それまで偵察用にサイドカー付きバイクを使用していた彼らは、
機動力のある新たな乗り物を必要としていた。
このプロジェクトに手を挙げたのは、ウィリス・オーバーランド社であった。
QUADというモデルで大量発注を受け、改良型MAと、進化版MBを製造。
この時、SUV、そしてJeepの伝説が始まった。
1941年に1500台生産されたプレプロダクションモデル「Willys MA」。このグリルのデザインはフォード・ピグミーからインスパイアされた。MAはほとんどがソ連とイギリスで使用されていた。
Willys MB 合計約64万台も生産され、世界中で大活躍。ジープの原点とも言えるモデル
1963年 ラグジュアリーSUVの起源、Wagoneerの誕生
ボディサイドにウッドパネルを貼ったJeepのSUV、それが高級SUVのワゴニア。このモデルは1962年にベースとなるJシリーズ(グラディエーター)ピックアップトラックがリリースされ、翌年に発売が開始された。ヘッド部分までを鉄板で覆い、そこにリアシートを設置。ウッドパネルはリアルウッドではなく木目をプリントしたデカール。
40年代まで本物の木を使ったモデルもあったが、耐久性を考慮し変更された。今なお高級車とよばれるWagoneerこそラグジュアリーSUVの元祖といえる。
1963 Wagoneer SJ
1966 Super Wagoneer SJ
1984 日本で長く愛されるCherokeeの名称
初代XJ型チェロキーは、1990年代中盤、日本でも年間1万台以上販売されたビッグヒットモデル。この四角いカタチの初代チェロキーはJeepの代名詞として、1984年のデビューから2001年まで製造された。もちろんその間マイナーチェンジもあり、4L 直6 OHVエンジン、排気量、点火方式、補記類に変更はあったが、基本的な骨格やデザインは継承された。本国ではLibertyと名称変更されたが、日本には同名の国産モデルがあったため、それ以降のKJもKKもチェロキーと呼ばれている。
1984 cherokee XJ
1997 cherokee XJ
日本で大ブレイク。
2002 Liberty(Cherokee)KJ
2008 Liberty(Cherokee)KK
2014 Cherokee KL
ワンランク上のチェロキー 至高のSUV
Jeepが創り出した最高品質。Jeepのフラッグシップモデル。本来の力強いパフォーマンスと上品なインテリアが美しく融合し、静かで滑らかな乗り心地を実現。全身にJeepブランドの誇りが息づいている。まさにプレミアムSUV。
1993 Grand Cherokee ZJ
1999 Grand Cherokee WJ
2005 Grand Cherokee WH
2011 Grand Cherokee WK
伝統を受け継ぎ、アイデンティティは生まれる
Jeepには他にも創世記のWillysから発展した直系モデルのWranglerシリーズ、Compassシリーズといった魅力的な車種がある。
全てのモデルにたくましく表現される7スロットグリル
時代とともにその性能を進化させながら、誕生以来決して変わることのないもの。JeepがデザインしているのはJeepの揺るぎないアイデンティティだ。