レザーを着て死ね

関西出身 現在東京近辺でサバイヴ(仕事)する男 のブログ I HATE YOU

ネイバーフッドを着る悪魔

こちらオカケン。

今日「プラダを着た悪魔」という映画を見た。単純に鼻でも出して「面白かった」「面白くなかった」言ってりゃ良いのだが、たまには一段高いところから批評してみたい。なんとかは高い所を好むっていうし。

 

流行に敏感な女性が好むであろうタイトルで、抵抗があったのだが良い意味で裏切られた。まず主演の女優さんが凄く綺麗。昔みた裏ビデオのトラウマから外国人女性は受け付けなかったのだが、アンハサウェイは日本人にも受け入れやすい顔立ちだと思う。

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ジャーナリストを志望する垢ぬけないカントリー娘「アンディ」が、ファッション雑誌ランウェイに就職し、悪魔のような上司ミランダの下で働くことになった所から話は始まる。最初はファッション業界のことを内心馬鹿にしていたアンディも業界の華やかさや刺激ある環境、ミランダからの信頼を通して仕事に没頭していく。それを快く思っていなかったのが恋人の「ネイト」。素朴で二人の関係を最も大切にしてくれていたアンディが外見を飾り、自分よりも仕事を優先するようになり、別人の様に変わっていってしまうことから二人は次第にすれ違い破局を迎えてしまう。
一方、自分の要望に結果という形で答えてくれるアンディに対し全幅の信頼を寄せだしたミランダは、ある悩みをアンディに打ち明ける。今まで仕事に全てを捧げ、悪魔に徹することで業界の地位を保ってきたミランダの家庭の内情はボロボロだというのだ。
そんなミランダから「あなたは私に似ている」と言われ戸惑うアンディ。「世の中の女性は皆私たちのようになりたい」と言うミランダを見て「私は違うわ」と言い残しネイトのもとへ、元の生活へと戻っていく。

ランウェイ退職後、街中でミランダとアンディは偶然再開、ミランダは仕事中に逃亡したアンディを見て怒ることもなく笑みをこぼす。 

私は思った。一見成功者のミランダも、また過去の分岐点において「あの時こうしていれば」と振り返ることもあったに違いないと。仮想の自分であるアンディが華やかな成功よりも、身近な慎ましい幸せを選択したこと、それは一見皆が羨む成功を手にしていても家庭やプライベートが上手くいっていなかったミランダにとって、未だどちらが最良の選択だったのか結論が出せていないことなのだろう。「もう一つの選択を取った、もう1人の私頑張れ!」という自分に捧げる意味ある笑みだったのではないだろうか。人生とは、様々な決断を重ねて歩んでいくものである。どんなに人生に満足していたとしても、たまにあの時こうしていれば?と振り返ることもあるだろう。

私も、以前の職場に自分の生き写しかと思う程、考え方や性格が似ている同僚がいた。とても気が合うので未だに親交は続いている。私が退職する際、彼も実は退職しようとしていたのだが、彼は上司の説得に応じ、私はそのまま退職した。同じ考えを持って退職を決断したが、今は別々の環境で仕事をしている。これはある意味、ミランダとアンディの関係にそっくりだ。そしてその元同僚と酒を交わす際、以前の会社の愚痴や不満を聞かされるたびに私は辞めて良かったとほくそ笑むのである。

ちなみにこの笑みはミランダの笑みとは性質が全く違うものと思われる。 

 

そう私は悪魔だ。反省はする。

 

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