俺的やばいレゲエサウンドランキング
ところでサウンドってなんや?と思っているそこのあなた!
ランキングの前にちょっと紹介から
SOUND(サウンド)
を持っているSELECTER+MCが何人か集ったグループのことを指す。
この持ち運びできるサウンドシステムはヒップホップのブロックパーティーの元になったものでレゲエを語る上では欠かせないもの。ちなみにHIPHOPでいうDJはレゲエではセレクターといい、レゲエで言うDeeJay(ディージェー)はHIPHOPでいうMCやラッパーにあたる。サウンドのMCはヒップホップのDJの横で客を煽るサイドMCみたいなもんかな。サウンドをやっている人のことをソンマンといい、サウンドの中には自分達の価値を高めるためにDUB(ダブプレート)と呼ばれる、そのSound のためだけに録られた世界でたった一枚のレコードを所持していることが多い。アーティストに頼んで自分達のクルー名を入れてもらったりする。簡単にいうと替え歌みたいなもの。
sound clash
サウンドクラッシュとは、レゲエの中で最もエンターテイメント性があり、ハードコアなジャンル。簡単に言うと音の戦争。複数のシステムが自分とこのサウンドが一番であることを競う。そのために当日用のダブプレートを沢山用意してクラッシュに臨むサウンドが多い。クラッシュでは罵詈雑言がとびかうが、本気でけなしてる訳じゃない。お互いを尊敬してるからこそ成り立つのがクラッシュ。たまにガチだけど。クラッシュをジャッジするにはリスナーにも相応の知識が求められるのが面白いところ。曲がわからなければやばいかどうかジャッジできないからね。そこがヒップホップのMCバトルとの違いかな。レゲエ好きは知識のある人が多い印象。
まぁ、説明はこんなもんにして
では、俺的やばいレゲエサウンドランキングいってみよう!
【第5位】
Terminator
なぜにターミネーターが5位なのか。それは俺がレゲエを好きになるきっかけを与えてくれたから。ターミネーターは大阪堺市の築港で1992年からずっと野外ダンス「DANCE UNDER THE UN-LIMITED SKY」をプロデュースしているサウンド。当時、高校卒業仕立ての俺は取り立てホヤホヤの免許で危なっかしい運転をする友だちの車で築港のダンスに行った。当時、ブラックミュージックに興味を持っていたもののクラブに行くのはなんか怖い・・・と思ってた俺たちが選んだのが野外ダンスだった。正直どんなプレイだったのかはさっぱり覚えてないけど、初めて音楽に身を包まれ身体を揺らした気持ち良さは今でも覚えている。いまだ築港でシステムを持ち込み、多くのラスタマンを踊らしてるそんなターミネーターにnuff respect!!
【第4位】
Barrier Free
from大阪、Doctor (MC)、KSK (Selector)からなるバリアフリー。通称「音の殺し屋」。常に戦闘態勢バリバリのクラッシュサウンド。世界大会の常連になりつつある彼らは今一番勢いのあるサウンドだろう。
〜主な戦績〜
ANTIGUA WORLD WAR 1 優勝
NO MERCY 優勝
WHO RULE? 優勝
初めてバリアフリーを知ったのは友だちに連れていかれて行った今は亡きベイサイドジェニーでだった。war gwaan2k4という関西の若手のサウンドクラッシュに出ていたバリアフリーを見て衝撃を受けたのを覚えている。当時大流行りしていたICE-KOHのリスペクトマイペアレンツのダブから始まり、BIGUPも早々に(笑)対戦相手を執拗にディスる姿は俺の記憶に鮮烈に刻まれた。結果はロデムサイクロンに負け優勝は逃したのだが、なによりもMCが上手かった。当時まだ若手だったのでダブの質や数は大したことはなかったが、ドクターのMCはユーモアと毒に溢れていて将来必ず日本を代表するクラッシュサウンドに成長することを予感させた。
ANTHEMは
元バリアフリーのDEEJAYだったICE KOHのRESPECT MY PARENTS
【第3位】
MIGHTYCROWN
レペゼン横浜、いやレペゼンJAPAN。メンバーはMASTA SIMON (MC/OWNER) ・SAMI-T (SELECTOR,MC) ・COJIE (SELECTOR)の3人。過去にはSUPER GやCAPTIAN Cも在籍。横浜中華街出身の日本のトップサウンド。日本のレゲエサウンドと言えば?と聞けば大半の人はマイティクラウンと答えるだろう。レゲエに興味の無い人でもマイティクラウンの名前を聞いたことがある人は多いんじゃないだろうか?
〜主な戦績〜
WORLD CLASH 1999 in New York 優勝
UK Cup Clash 2冠、
Jamaica World Clash 2 冠、
USA World Clash 2冠
クラッシュに置いてはアジア人初となる世界大会優勝、初めて本場ジャマイカンに認められた初の日本人と言えるだろう。クラッシュの実績は他の追随を許さず、パトワ語を使いこなし世界で闘っているサウンドだ。更にサミーとサイモンのプレーも勿論だが、COJIEのファンデーションにも定評がありダンスホール、ファンデーションと全く死角がない。一体何枚ダブを持ってるんだか想像もつかん。
さらにクラッシュだけではなく、日本のレゲエシーン向上を目的に、1995年から毎夏開催し続けている 「横浜レゲエ祭」は当初のライブハウスから年々動員を増やし続け、 2003年には初の野外開催で1万人を記録。 2004年には横浜・みなとみらいで2万人、2006年からは横浜スタジアムでの開催となり全国から30000人のファンを集める日本最大のモンスターイベントに成長している。
正に日本のレゲエ=マイティクラウンといったところだろうか?
なぜこんなA1CLASSのサウンドが3位かというと・・・なんかMCが苦手。多分自分が関西人だから。それだけ。(あくまでも個人的なランキングです)
ANTHEMは
【第2位】
RED SPIDER
from大阪、Junior(MC/Selector)のソロプロジェクト。元々は実兄であるシルバーキングや、本当に寺の坊主だった和尚が在籍していたが現在は脱退。通称赤蜘蛛。サウンド名の由来は自身が所属していた大阪堺の暴走族赤蜘蛛から。
〜主な戦績〜
OSAKA CUP 2001 優勝
GUN FINGER 2k4 優勝
衝撃2k4 準優勝
その荒々しいMCやキラーチューンから関西では絶大なプロップスを得ているビッグサウンド。本人曰く単独でゼップ(Zepp大阪)ぱんぱんつめれるのは俺だけ。「海外のクラウン、国内のスパイダー」と言われるぐらい人気がある。街のヤンキー兄ちゃん姉ちゃんからの支持も熱い!MCでは毎回ギャル男を不必要なほどにディスりたおす。オカマやバティマンが大嫌いなサウンド(あとマイティクラウンも大嫌い)。そのMCは苦手な人はひいてしまう程だがハマればどハマりすること間違いなし。と言っても、もちろん色物じゃない。確かにWORLD CLASH では何もできなかったとディスられることの多いスパイダーだが、個人的にキラーチューンのダブセンスは世界でも指折りだと思う。ファンデーションからダンスホールまで一気に空気を変える強力なスペシャルを複数所持している。いやまじでセンスの塊よ、自分でリディムから作るからねこの方。キャラクター、センス含め存在感は間違いなく国内ナンバー1だろう。
50分30秒〜 2002ワールドクラッシュでのプレー1R
44分〜 2R
ANTHEMはもちろんコレ。スパイダーが日本で流行らせたという
Ken Boothe-Everything I Own
そして、いよいよ第1位は・・・
【第1位】
(何度も言いますがランキングはあくまでも個人的な好みです)
〜主な戦績〜
衝撃2k3 準優勝
衝撃2k4 優勝
REAL CLASH 2k4 準優勝
International Cup - Garrison Showdown 優勝
様々なクラッシュで好成績をあげてきた東のビッグサウンド。横浜といえばマイティクラウンだろ!と言う方がいるかもしれない。確かに実績という面にスポットを当てればマイティクラウンに軍配があがるだろう。
しかしそれでも俺がインフィニティをプッシュするのはこの音源を聴いたから。
この当時のインフィニティはまさにキレッキレ。テラシーのMC、ディセムのセレクション全て完璧。MCの一字一句まで無駄がないんじゃないか?と思うほど計算しつくされたプレイに本当に驚かされた。
1ラウンド目から他のサウンドの追随を許さず、決勝ではあのBLACK CATを下しぶっちぎりの優勝。最高の形で世界チャンピオンになった。音源には、現地のオーディエンスがアウェーの無限のプレイに魅せられ段々盛り上がっていく臨場感がばっちり納められている。
よって自分の中では文句なくナンバー1サウンド・・・!
ただし
それもDECEMがいた時まで。GarrisonShowdownで優勝後、DECEMは突然インフィニティから脱退してしまった。世界をとってこれからって時に・・・。噂によると脱退はメジャーデビューし、悪く言えば商業主義に走るテラシーと従来通りの殺しのインフィニティをやりたいディセムの方向性の違いの末だとか(あくまで噂)
俺はテラシーとディセム。この2人の才能が揃ってこその日本最強だと思う。
対するテラシーも現場の感覚を忘れることなく若手DEEJAYをフックアップしながら己の道を歩み続けている。
またこの2人のリンクが見たいと切に思うね。
世界大会で鬼ボスした曲
以上勝手に俺的やばいレゲエサウンドランキングでした。何度も言いますがあくまで個人的な好みなので悪しからず。